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オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)グループは日本に本社を構えるJトラスト株式会社に株式を売却した。ANZグループは世界的に展開している大手銀行グループだ。今回の売却でJトラスト株式会社はカンボジアの合弁会社の株式の55%をシェアすることになる。

今回のANZグループによる株式売却の発表は、同グループがアジアに拠点を作ることに注力していることが背景にある。カンボジアの株式を他社に売却することでカンボジアでの投資額やパートナーシップを減らし、拠点の立ち上げに集中したい考えだ。

ANZグループのFarhan Faruqui代表は「我がグループにとって他社との差別化を図るためにも、アジア地域で存在感を示し続けていくことが重要だ。アジアでうまくいけばANZグループはアジア地域内で企業の取引や送金に貢献できる銀行になるだろう」と話した。

さらにFaruqui氏は「ANZ銀行グループ・ロイヤルグループが、13年間にわたって合弁でANZ Royal銀行を続けてきたことで同銀行は確固たる地位を築くことができ、双方のグループにとってプラスだった。ANZ Royal銀行はASEANの経済成長の鍵を握るカンボジアで事業を展開することに関しても前向きだ。」と語った。

RoyalグループはANZ Royal銀行の株式の45%を所有している。Royalグループは声明でANZグループの主導のもとで好成績を収めているANZ Royal銀行を称賛している。その上で、今回新たに加わるJトラスト株式会社を歓迎している。

Royalグループの所有者でカンボジア人のKith Meng氏は「カンボジア経済は今後も飛躍的な成長を遂げるだろう。今回新たに加わるJトラスト株式会社はすでに輝かしい実績があるため、今後はRoyalグループとともに成長著しいカンボジア経済に貢献できるだろう」と今後に期待を寄せている。