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プノンペン市役所の発表によると、日本政府から20台のバスがカンボジアに寄贈されたという。今回の寄贈は国際協力機構(JICA=Japanese International Cooperation Agency)の支援のもと行われた。今年寄贈される計80台のバスのうち残り60台は来月到着する予定だ。

プノンペン市役所の広報担当であるMet Meas Pheakdey氏は「日本政府から寄贈されたバスが運行することでプノンペンの交通渋滞が緩和されることを期待している。先週到着したバス20台を先に運用開始する」と述べた。

また、同広報担当は「プノンペン内のバスの本数を増やして交通の利便性を向上させたい。なぜなら地方からプノンペンに仕事を求めて来て滞在する人が増加しているからだ。このままでは通勤時間における交通網の麻痺が懸念される」と語った。

今回は日本政府により80台寄贈されるが、今後2年以内に全部で140台が寄贈されるといわれている。寄贈にかかる費用の総額は約800万ドル(約8億8千万円)と見込まれている。

プノンペンでは2014年に初めて公共交通機関が運行開始した。現在、バスの路線は8本、バスの台数は157台だ。毎日約2万人の市民が利用している。

プノンペン市役所によると、バスは通勤時間にバイクで交通渋滞に巻き込まれるのを避けたい市民が利用する傾向にあるという。

Pheakdey氏は「現在、交通渋滞に巻き込まれることを避けるために交通手段をバイクからバスに切り替える人が増えている。今後、プノンペンだけでなく周辺地域にもバス路線を拡大していく方針だが、まずはプノンペンのバス路線の充実化を図りたい」と述べた。