日本政府はカンボジアに新車の中型バス140台を寄贈することを発表した。
プノンペン市役所の発表によれば、来月6月に日本から80台のバスがプノンペンに到着し、残り60台は二年以内にカンボジアに到着する予定だという。
バスの寄贈は日本とタイを拠点とするCherdChai社と日本の自動車メーカーISUZU(いすゞ自動車株式会社)の協力によって実現することができた。
プノンペン市役所の広報担当のMet Measpheakdey氏は「来月6月にバスが到着次第、すぐに運行できるように準備を進めていくつもりだ。現在、バスの運転手の募集をかけている最中だ」と話している。
同氏は「今回の日本からのバスの寄贈で、プノンペンの交通渋滞が緩和され、また貧困層の暮らしが便利になることを願っている。バスの導入で交通渋滞がさらに深刻化するという懸念の声も上がっているが、実際そんなことはない。バスに50人が乗車すれば、現在道路を走るバイクや車がその分減ることになり、バスの導入は交通渋滞の緩和に効果的だといえる」と続けた。
さらに、同氏は「バスの運賃は1回の乗車でわずか1550リエル(約40円)と非常に低価格だ。そのため、バスの導入により貧困層の移動手段も確保されることになる。また、学生や障害を持った人は無料で乗車でき、誰もが使いやすい交通手段になりうるだろう」と続けた。
プノンペンでは既に150台のバスが運行している。路線数は10本に上る。また、昨年には中国からも100台のバスが寄贈されている。
中国からバスが寄贈された当時、フン・セン首相は「2018年の2019年間は、工場で働く労働者はバスの運賃が無料になる」と発言している。