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国内ツアー会社や観光機関はインドネシアの観光市場に可能性を探っており、現在、インドネシアとカンボジア両政府に両国間の直行便を就航するように働きかけている。
 

12日にカンボジアで開催されたSales Mission 10 Indonesia Branding Destinationにおいてカンボジア旅行代理店協会(CATA=Cambodia Association of Travel Agents)のChhay Sivlin代表は、インドネシアはカンボジアの観光客にとっての魅力的な観光地のトップ5に入ると話した。

同代表によると、近年、両国間の旅行者数は増加してきているという。これはインドネシアがカンボジアへのアウトバウンドを促進していることや、カンボジア人観光客の近隣諸外国への旅行に対する関心が強まっていることが背景にあるという。

Sivlin代表は「インドネシアはカンボジア人観光客にとって新たな旅行先だ。昨今両国における観光客は増加している。インドネシアはカンボジアにとって巨大なマーケットであるため、我々はインドネシアとさらに密な関係を構築し、マーケットに進出したい。現在、インドネシアに行くには、主にマレーシアやタイ、シンガポールを経由しなくてはいけない」と語った。

12日に開催された今回のイベントはインドネシア観光省がカンボジア観光省やCATA、駐カンボジアインドネシア大使館と協力して開催した。

インドネシア観光ツアーを提供する旅行代理店のKhmer World Connection ToursのVeng Sam Ol代表はKhmer Timesの取材に対し、カンボジアからインドネシアへのアウトバウンドはカンボジア人にとって魅力的であるため、今後伸びる余地が大いにあると語った。

同代表は自身が経営する旅行代理店が提供する旅行パッケージでは結婚式、ハネムーン、家族旅行、その他の旅行が含まれていると話す。インドネシアへ一週間旅行に行くと約1000ドル(約11万円)かかり、現在も需要は高まり続けているという。

ただ、両国間の密接とまでは言えない関係、直行便が就航していないことは大きな懸念点だ。

旅行代理店のOl代表は「インドネシアへのフライトに関する問題点として、マレーシアやシンガポールなどを経由して向かわなければならない点が挙げられる。そのため両国間の移動が困難となっている。直行便が就航すればもっと多くのカンボジア人がインドネシアへ旅行に行くだろう」と語った。

CATAのSivlin代表は旅行代理店のOl代表の両国間の直行便への見解に賛意を示した。インドネシアという巨大マーケットへの進出を試みたいカンボジアは課題に直面している。現在でもシンガポールやマレーシア経由でインドネシアに行くことは可能だが、数時間、もしくは一日乗り継ぎのために待たなくてはならず、マーケットに進出するには不十分な環境だという。

インドネシア観光省マーケット発展部門のアシスタントマネジャーであるIbu Masruroh氏によると、2016年のカンボジアからインドネシアへの観光客数は5000人、2017年は6000人、一方2017年にカンボジアを訪れたインドネシア人は4万9000人だという。