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7月までに竣工が予定されている国道6号線の拡張工事に関してフン・セン首相がセレモニーに出席した。国道6号線とはシェムリアップ州とコンポンチャム州を結ぶ道路だ。

国道6号線の拡張工事はほぼ完成しており、既に道路を自動車やバイクが通行している。工事は50ヶ月(4年2ヶ月)の期間を経て完成することになる。工事費用は2.5億ドル(約275億円)で、そのほとんどは中国政府による融資だ。

国道6号線はシェムリアップ州、コンポントム州、コンポンチャム州を計200キロメートルの距離にまたがっている。

フン・セン首相は「中国政府の支援のお陰でカンボジア王国は素晴らしい交通網を築くことができた。国民は多大な恩恵を受けることができるだろう」と語った。

Sun Chanthol公共事業運輸大臣は大規模な工事プロジェクトが無事完了したことを強調し「国道6号線は国民が国内を移動するのに大きな助けなるだろう。また、物流コストも大幅に削減できるしカンボジアがASEAN地域の要となるための第一歩となることを期待している」と述べた。

また、同大臣は「国道6号線はカンボジアへの観光客誘致に重要な役割を果たすだろう。中でもコンポントム州やシェムリアップ州、また自然の絶景スポットが多い世界遺産のプレアヴィヒア寺院への観光客の増加を見込むことができる。また、国道6号線付近の住民には来たる観光ブームに乗じた雇用機会の増加が見込める」と続けた。

今回のセレモニーには駐カンボジア中国大使のXiong Bo氏も出席していた。

フン・セン首相は、セレモニーの中で「将来的にはトンレサップ湖(Tonle Sap Lake)に橋を架け、コンポントム州とコンポンチュナン州間の移動を容易にしたいとも考えている。ただ橋の建設により、トンレサップ湖で漁業を営み生計を立てている漁師たちに被害が及ぶのではないかという懸念点もある」と述べた。

トンレサップ湖に建設予定のコンポントム州とコンポンチュナン州間を繋ぐ橋の建設費用は1億ドル(約110億円)以上と推定されている。