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カンボジアの企業「Pi Pay(パイ・ペイ)」がカンボジア政府と協力して電子決済サービスを本格的に導入すると発表した。今回の電子決済の導入は「Pi Pay」がカンボジア公共事業運輸と提携して行うという。カンボジアに滞在している人であれば誰もがシステム導入後に電子決済を利用することができるようになるという。

先週、Sun Chanthol公共事業運輸大臣と「Pi Pay」のCEOであるThomas Pokorny氏が会合を開き、今回の導入に至った。今回の本格的な電子決済の導入によって、カンボジア国内のタクシーや水上タクシーなどの移動手段におけるチケットを電子決済で購入できるようになるという。

昨年6月、「Pi Pay」はカンボジアでサービスを開始し、その後すぐにカンボジア国内で最も有名な企業の1つとなった。ピンク色のロゴが特徴的で、既に多くのレストランやカフェ、ショップが「Pi Pay」の電子決済システムを導入している。

Chanthol大臣は「カンボジア政府は常に民間企業との提携を視野に入れている。結果的にカンボジア王国の経済成長に繋がるからだ。電子マネーでの送金は既に他の民間企業、例えば『Wing』や『Ly Hour Veluy』、『Smart Luy』などと提携して導入済みだ」と述べた。

また同大臣は「電子決済を促進するための民間企業との提携はまだキャッシュレス化へ序章に過ぎない。『Pi Pay』との提携もその一環に過ぎない。『Pi Pay』と提携することで、カンボジア王国には多国籍の人々が利用できる電子決済アプリがあると国際社会に認識してもらいたい」と続けた。

一方、「Pi Pay」のCEOであるPokorny氏は「今回の導入により、カンボジア国内で電子決済の利用者が大幅に増加することを期待している。導入する際にかかる費用に関してはカンボジア政府と協力しながら用意を進めていくつもりだ。当然導入の費用はかさむものの、長期的視野で見れば国民の所得は上昇することになるはずだ。政府の協力を歓迎する」と述べた。

「Pi Pay」は昨年の6月にサービスを開始して以降、既に25万人のカンボジア人滞在者にアプリをダウンロードされている。現在、「Pi Pay」は2000以上の会社に電子決済サービスを導入している。システムが導入されている店は主にプノンペンかシェムリアップ州だが、今後シアヌークビル州やバタンバン州にも進出することを計画しているという。

Pokorny氏は「『Pi Pay』は今年の年末までに40万人に利用してもらうことを目標に掲げている。今後、一層多くの人が食品販売所やショッピングモールで「Pi Pay」の看板を目にすることになることを期待している」と語った。