JICAや日系企業、リサイクル工場設立へ

スヴァイリエン州管理当局は日系企業と提携し、また国際協力機構(JICA=Japanese International Cooperation Agency)の支援を受け、プラスチックごみを家具にリサイクルする工場を設立するという。
 

25日、今回のプロジェクト担当のToch Poliva氏は、全てが計画通りに進めば工場は来年4月に完成するだろうと述べた。

同氏は「我々はスヴァイリエン市に今年末に建設工事を開始し、来年4月には操業を開始できるだろう。工場は決して大きくなく、リサイクルした商品は日系企業『ゴミ・リサイクル110番』によって日本に運ばれる」と語った。
 
Poliva氏は、今回のプロジェクトについて、日系企業が日本政府に承認を求めている最中だと述べた。
 
同氏は同氏は「我々はスヴァイリエン市で今年末に建設工事を開始し、来年4月には操業を開始できるだろう。工場は決して大きくなく、日系企業『ゴミ・リサイクル110番』によって輸入される機材を収納するために使用される」と語った。

スヴァイリエン市で出される毎日のプラスチックゴミは計約9トンに及ぶ。そのため工場はスヴァイリエン自治体のゴミ捨て場の近くに建設される予定だという。

一方、JICAは今回のプロジェクトについてコメントを発表していない。職員1人はプロジェクト支援は行っている最中だと明かしたが、詳細は語らなかった。

地方当局によると、「ゴミ・リサイクル110番」の責任者であるオオクラユウスケ氏は廃棄物を回収するトラック導入や工場建設の準備を進めていると述べたという。

また、同氏は地方当局にプロジェクト協力への感謝を意を表した。

地方知事のMen Vibol氏は報告書で、プロジェクトを通してプラスチックゴミを家具に変えるだけでなく、街を清潔に美しくすることができるだろうと述べた。

カンボジア、新たに2つの州が誕生

クメールタイムズ紙が8月31日に入手した書簡によると、フン・セン首相はカンボジアで新たに2つの州をつくることを承認した。一つの州はカンダル州から分割されて、もう一つの州はラタナキリ州Lumphat地区Mondulkiri’s Koh Nhek自治体のから一部分割されて誕生することになるという。
 
新たに2つの州ができることで、カンボジア国内にある州の数の合計は26となる。
 
Sar Kheng内務大臣は、今回の政府の施策が各行政当局の管理効率、街の治安、秩序、ローカル企業の発展、公共サービスの向上に繋がることを期待していると述べた。
 
同内務大臣は関係当局と協力し、技術職の職員を派遣するつもりだ。目的は特定の地域で調査を行い、その後フン・セン首相と協議するためだ。
 
Kheng内務大臣は、2019年1月までに2つの州を誕生させるように準備を進めると述べた。州を誕生させるまでの猶予期間を求める理由は、2019年5月に行われる選挙の際に、政府が首都プノンペンやその他地方において議席数を調整するためだという。

プノンペンで新たな複合商業施設が11月オープンへ

プノンペンでWorldBridgeグループによって建設される複合商業施設であるワールドブリッジアリーナ(WA=WorldBridge Arena)が、11月にオープンする。既に小売業者が入る予定のスペースのうち半分は出店店舗との契約が決まっているという。
 
都市資産部門のマネジメント担当であるSimon Griffiths氏は、WAに対してコンサル業務を行っている。同氏によると、WAは1000万ドル(約11億円)の費用が投資されて建設され、13のメインビルが含まれるという。
 
同施設は幅広い商品を取り扱う予定で、ファッション商品から電子機器、工芸品、美容製品まで品揃えが豊富となるという。
 
同氏は「WAは小売業者だけなく、最も有名な自国発のレストランやカフェも含むことになる。お客さんはアイスクリーム屋やコーヒーショップ、パン屋などで、中国料理からクメール料理、西洋料理、日本料理、ベトナム料理まで様々な料理を楽しむことができる。また、食べ物だけでなく、ショーイベントや映画、スパ、マッサージなどのエンターテイメント施設も用意してある」と語った。
 
同氏によると、既に販売スペースの50%は出店店舗との契約が決まっているという。
 
カンボジアの旅行代理店のChhay Sivlin代表は今回の新たな施設の誕生を歓迎した。同代表は新たなエンターテイメント施設の誕生はカンボジア国内外における商業部門の発展の余地、需要を示していると述べた。
 
同代表は「今回の施設は観光客にとって王国内の新たな目的地となるだろう。首都プノンペンへの観光客の急増を期待している」と語った。
 
コーヒーをカンボジアに卸している会社RCGのJiranun Wongmongkol代表は、今年12月に同施設内にコーヒーショップをオープンすると話した。
 
同代表は「我々は今回の施設オープンが成功することを願っている。現在、プノンペン市内には多くのカフェはなく、今回の施設はプノンペン中心部やタクマオ市からあまり離れていない」と語った。
 
WAはトンレバサック川とChak Angre Krom地域の国道2号線間に位置する予定で、1.3ヘクタールの土地を占めることになるという。
 

カンボジア初の高速道路、11月着工へ

プノンペンとシアヌークビル州を結び、総距離190㎞に及ぶカンボジア初の高速道路工事が予定通り今年11月に着工する予定だ。
 
公共事業省の広報担当であるVa Simsorya氏によると、高速道路の始点はプノンペンChaom Chao地域の国道4号線と5号線を結ぶTom Nop Kop Srov通りになるという。
 
17日、同広報担当は「Sun Chanthol公共事業大臣は建設工事は予定通り11月に開始されることを確認した。工事予定の地域は、現在、工事に向け準備中だ。今回のプロジェクトを請け負う中国企業China Road and Bridge Corporationも既に工事に向けた準備が完了している」と語った。
 
高速道路建設は中国企業とカンボジア政府が1月に合意を結んだ通りに行われる予定だ。
 
同広報担当によると、カンボジア政府は、現在、今回の工事で生活に影響を受ける国民に支援を与えることを計画しているようだ。
 
今回のプロジェクトには約20億ドル(約2200億円)の工事費用が見込まれており、工事距離は190km以上となる予定だ。これは現在の240kmよりも距離が短くなることを意味している。高速道路は4車線で、竣工まで約4年がかかると見込まれている。
 

プノンペン空港、最先端技術を用いた新駐車場オープンへ

プノンペン国際空港に先端技術を用いた新しい駐車場が明日オープンする。この駐車場は全て車両が利用可能なものだ。空港代表者によると、今回の駐車場のオープンで空港敷地内での交通渋滞が緩和することが期待されるという。

プノンペン国際空港のゼネラルマネジャーであるChloé Lapeyre氏は昨日行われた記者会見で、今回の駐車場建設には100万ドル(約1億1000万円)が投じられ、先端技術を使った設備の設置や歩行者専用レーンの増幅が行われたと話した。
 

同氏は「新たにオープンした駐車場には出入口が増設され、利便性が向上される。木曜日にソフトオープンしたのち、グランドオープンする予定だ。駐車場のオペレーションが完全に機能するようになるのは2~3週間後になる見込みだ。駐車場の自動精算機や歩行者専用レーンの増幅で毎日3000台の車やバイクが出入りする空港内の交通渋滞が緩和されることが期待される」と話している。
 

 
また、同氏は現在空港には8台の自動精算機が設置されているという。1時間の駐車料金はバイク1台あたり0.5ドル(約55円)、車1台あたり1.25ドル(約137.5円)、バン1台あたり1.5ドル(約165円)に設定されている。

 
同氏は今回の駐車場のオープンにより、交通渋滞が緩和されるほか、歩行者の通路も確保され、安全性が高まることを強調している。また、複数のレーンは頻繁に駐車場を利用する際に便利なプリペイド方式の駐車場利用カードである「Svayカード」利用者専用になっているという。
 

 
「Svayカード」を利用するとチャージ料金の際に10%分の駐車料金が無料で上乗せされるほか、飛行機搭乗者を送る際、出発ロビー付近に搭乗者を下すことができる優先レーンを利用できるなどの特典があるそうだ。
 

 
「Svayカード」の利用者は出入口ゲートでカードをスキャンするだけで自由に出入りができるほか、優先レーンを利用できるので、とても便利だという。使用料金は出庫する際に引き落とされる仕組みになっているそうだ。

本田圭佑 カンボジア代表”監督”に仰天就任!!9・10デビュー戦

オーストラリア1部メルボルンVに加入したMF本田圭佑(32)が12日、事実上のカンボジア代表監督に就任した。首都プノンペンで行われた会見に出席し、同国代表スタッフに入閣することを電撃発表。現役選手が一国のA代表の編成、指揮の全権を担う極めて異例の契約は、無報酬という。選手、ビジネスマンに加え、指導者としてのキャリアを歩み始める本田の“監督デビュー”は、9月10日に同国内で行われるマレーシア戦となる。

 本田が、驚きの挑戦に踏み切った。プノンペンでの会見で、事実上のカンボジア代表監督就任をサプライズ発表。「世界どこを見ても初めての契約だと思います。そういった普通ではないやり方を受け入れたことに感謝している」とした本田は「私にとって初めての監督業。可能な限りカンボジアのサッカーに関わっていきたい」と抱負を語った。

 カンボジアの命運を任された。肩書は「Head of delegation」。直訳すれば「団長」だが、A代表の編成や指揮の全権を託された実質的な指揮官となる。国際Aマッチデーにはベンチ入りする。指導者ライセンスを持たない本田に代わり、アルゼンチン最高位のライセンスを保有する本田専属アシスタントのフェリックス氏(30)が登録上の監督となる。契約は2年で本田自身は無報酬だが「好きでやっているので、ここに来るための移動費をみていただくだけで、そのほかには受け取らない」と志の高さをアピールした。

 カンボジアとは深い縁がある。15年11月、W杯ロシア大会のアジア2次予選で同国と対戦。現地でサッカー熱を感じる一方で、貧困問題を考えるきっかけにもなった。「子供たちに夢を持つ大切さを伝えたい」と語る本田は16年、自身のサッカー教室をプノンペンに開校。同国1部アンコールFCの経営にも参画した。今回は、今までにない形で世界のサッカーに携わる方法を模索していた本田が同国協会に提案。同国協会がアジア連盟などにルール上の確認を取った上で快諾した形となった。

 本田は22年W杯カタール大会を目指さないことを明言しているが、20年東京五輪にオーバーエージ枠で出場を目指すことを表明したばかり。米国の人気俳優ウィル・スミス(49)とベンチャーファンド(投資基金)を設立するなどビジネスパーソンとしても活躍。まさに“三足のわらじ”で、エネルギッシュに飽くなき夢を追求していく。

 ▽カンボジア 1953年に王国としてフランスから独立。首都プノンペン。国土面積は18・1万平方キロで日本の約2分の1、人口は1576万人で日本の約8分の1。世界銀行統計の17年GDP(国内総生産)は世界105位の222億ドル(約2兆4642億円=日本の約200分の1)。アジア最貧国の一つとされる。

中国企業がカンボジア最大の商業施設を建設

昨日、Yunnan Shengmao Investment社はプノンペンのBoeung Salang 村で10億ドル(約1000億円)の商業施設の建設を開始した。
 
Boeung Salang 村はRussey Keo地区に位置しており、以前はプノンペン自治港(PPAP)によって借地契約が行われていた。
 
Yunnan Shengmao Investment株式会社の取締役であるChen Tai An氏は、 カンボジアの商業施設「Triumph Commercial Centre」は中国のシルクロード経済ベルト(BRI)に並んでおり、同プロジェクトが両国をより親密にすると述べた。
 
Chen取締役は「私達は国際商業・観光センターを建設中で、そこには約10万種類の商品を販売する約1万社の企業が存在する。シルクロード経済ベルト(BRI)を通して、世界中の国々と繋がるだろう」と話した。
 
また、プロジェクトの第1段階は来年末までに完了し、1年後には全て完了するだろうと述べた。
 
このプロジェクトは、4月にカンボディア開発評議会(CDC)からの承認を得ている。 CDCはTriumph Commercial Centreが1000以上の雇用機会の創出になると述べた。

PPAPのHei Bavy会長は、Boeung Salang 村の利用者は誰もいなかったため、手放すことを決定したと述べた。

 
以前はRussey Keo地区にある土地はコンテナの保管に使用されていたが、2013年以来、PPAPはすべてのコンテナ操作をKandal州のKien Svayのターミナルに移管したため、この土地は使用されなくなった。
 
Bavy会長は「建設を始める前にこのプロジェクトを調査するのに2年かかった。このプロジェクトは多くの雇用創出を通じて、地域住民や地元の労働者に多くの利益をもたらすであろう」と話した。
 
先月PPAPは、中国の主な不動産開発業者であるYuetai グループの子会社Chean Chhoeng Thai グループとTonle Sap川沿いの、9ヘクタールの土地を50年間の借地契約を交わしたようだ。
 
 
PPAPは、この契約に1650万ドル(約16億5000万円)を支払った。この契約がChroy Changvar橋(カンボジア・日本友好橋とも呼ばれる)から商業施設にあるナイトマーケットまでの地域発展をもたらすだろう。

カンボジア政府、総選挙の結果を受け新体制を9月20日に樹立か

フン・セン首相が、来月、カンボジア人民党(CPP=Cambodian People’s Party)の総選挙勝利が発表された後に、カンボジア政府が再編成され新たな体制で政治を行う予定だと発表した。

フン・セン首相はプノンペンMeanchey地区で衣服工場の労働者1万人を前に演説を行い、CPPが新たな政治体制を9月20日に樹立すると発表した。

首相は「我々は9月20日に新政府体制を敷き、9月21日に各大臣との評議会を行う予定だ。総選挙後初の国民議会は9月19日に開き、議員たちは同日の夜に宣誓する」と語った。

首相によると、国民議会のオープニングセレモニーではノロドム・シハモニ現国王が司会を務めるという。

選挙管理委員会が発表した暫定選挙結果によると、与党CPPの得票数は480万票で、野党であるフンシンペック(Funcinpec)党の得票数が37万3526票、民主連盟党(LDP=League for Democracy Party)の得票数が30万8292人だったという。

CPPには有権者の77.36%が票を入れ、その結果CPPは全125議席を獲得する見通しが強まっている。

プノンペンでリング状道路建設へ、国道繋げ渋滞緩和へ

中国政府がカンボジアに2億5900万ドル(約275億円)を融資し、プノンペンで3番目のリング状の道路を建設することが発表された。

カンボジア財政省によると、先週、カンボジア政府は中国政府と覚書を締結したという。

新たに建設されるプノンペンで3番目のリング状道路は4車線あり、道路の幅は25メートルだ。工事は上海の建設会社によって行われる予定だ。今回の建設工事はカンボジアと中国両国の包括的なプロジェクトとなる。

カンボジア財政省は声明で、リング状道路は国道1、2、3、5、21号線を結ぶことになると述べた。同省によると、リング状道路の建設により交通渋滞の緩和とそれに伴う各産業の成長が期待されているという。

現在、プノンペンで2番目のリング状道路は建設工事中だ。

カンボジア航空が国内線就航、今年末には日本への直行便も

10日、カンボジア航空(Cambodia Airways)のカンボジア国内線が就航した。同航空初の国内線はKR801便で午前9時50分にプノンペン国際空港を出発し、シェムリアップ国際空港に10時35分に到着した。乗客は145人だったという。

カンボジア航空のマーケティングマネージャーであるSok Ravy氏は、プノンペン・シェムリアップ間とプノンペン・シアヌークビル間は毎日運行し、シェムリアップ・マカオ間とプノンペン・マカオ間、またシアヌークビル・マカオ間は1週間に4本運行すると語った。

同航空の初の国際線は7月21日に就航予定だという。

Ravy氏は7月末にシェムリアップと台湾を結ぶ直行便が就航予定だと述べた。

同氏は競合の航空会社が多いことを認めた上で航空業界には成長の余地が大いにあると語った。観光業界が活発化してきていることが背景にあるという。

同氏は「我々はカンボジアの観光業界が今後も成長することを期待している。観光業界が成長を続ければ質の高い航空便の需要が高まる。我々は質の高い航空機や長年の経験があるパイロット、訓練された客室乗務員など用意が整っている。そのため我々は今回の就航で成功できると信じている」と述べた。

カンボジア航空はPrince International Airlines Companyの投資で設立された。2017年7月6日にプノンペンで航空運送事業許可を得た。

カンボジア航空は2億ドル(約220億円)の投資を受け2機の「A319」が運行を開始した。また別の新たな「A320」は今年末に運航開始する予定だという。

Ravy氏は2020年までに計20の航空機を運航させる予定だと話している。新たに就航される予定の航空機は日本や韓国、その他ASEAN諸国を含むアジア諸国、ヨーロッパまで運航するという。

新たな航空会社がカンボジアの航空業界に参入したことで、カンボジアの空の広さの限界も関係して、合計44の空路を運航する同業者間の競争が激化することが予想されている。

カンボジア航空のChloe Lapeyre代表は、カンボジアは観光業界が活発化していくことが予想されているため非常に魅力的な市場だと述べた。

同代表はプノンペンにおいて合計70から90の航空機が毎日飛行しており、航空機の数は毎年30%増加していると語った。